■累積給付債務
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累積給付債務とは、退職給付債務の把握方法の一つで、現在の退職金制度に基づき、従業員の現在時点までの勤務期間に割り当てられた給付額について、制度が存続することを前提に、かつ予測される将来の事象(退職、死亡を含む)が生じる見込みを反映して算定された数理的現価のこと。
予測給付債務(PBO)では将来の昇給による退職給付債務の増加も数理計算の要因とされるが、累積給付債務方式では将来の昇給は加味されず、現在の給与水準が続くと仮定した場合の理論値となる。
現在の日本の退職給付会計において、退職給付債務は予測給付債務方式で把握されており、累積給付債務方式は採用されていない。
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