■工事進行基準
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工事進行基準とは、長期の請負工事において、決算時に工事の進行程度を見積り、その進捗度合いに応じた収益を計上する収益認識基準のこと。

収益の認識は、通常、実現主義を原則としている。
工事進行基準は実現主義の例外的な措置として、発生主義の考え方を適用した基準である。
長期請負工事については、契約によってあらかじめ収益の獲得が保証されているため、その実現可能性が高いこと、工事の完成まで収益を計上しない実現主義を厳密に適用すると、企業の実体を歪めかねないことが、工事進行基準が認められている根拠となっている。

なお、企業会計原則では、工事完成基準と工事進行基準の選択適用を認めており、いずれの基準を採用するかは任意に決定できる。

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