■ポイント引当金
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ポイント引当金とは、航空会社や小売店などが発行しているポイントのうち、(費用処理していない)期末ポイント発行残高に対する将来利用見込額を引当処理した場合の引当金。
ポイントの発行は、発行会社にとって、値引きの先送りという性格を有しているため、ポイント発行額は一種の費用の繰延である。このように考えると、ポイントの発行残高のうち、将来の利用見込額について、会計上は、ポイント発生期に費用処理し、引当金を積み立てておくべきということになる。

現在(2009年現在)、日本では、ポイント引当金を含むポイント処理ルールについては、明確な基準がないため、各社で処理方法が異なっているものと考えられる。
IFRS(国際会計基準)では、ポイントの発生を負債の発生と捉え、ポイント発生時にポイント発生額に将来の見込み利用率を乗じた公正価値を負債として計上する(その分、売上が減少する)方法を採用している。
なお、税務上はポイント引当金繰入額の損金算入は認められていないため、ポイントの使用が発生した期の所得計算にのみ影響することとなる。
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