■ファイナンスリース
一覧へ戻る
ファイナンスリースとは、実体としてリース物件に対する融資としての性格が強いリース取引のこと。

リース取引は、ファイナンスリースと、オペレーティングリースに分類される。

次の2つの要件に当てはまるリースがファイナンスリースと分類される。
1)リース期間の中途での解約が、契約上あるいは事実上不能であること(ノンキャンセラブル)
2)経済的利益とリスクが実質的に借手に帰属すること(フルペイアウト)

実務的には、次の3つの条件のいずれかに当てはまるリース取引がファイナンスリースとされる。
1)リース物件の所有権が借り手に移転する
2)リース物件の取得価格のおおむね90%以上がリース料として支払われる
3)リース期間が耐用年数のおおむね75%以上である

ファイナンスリースと分類された物件は、これまで以下のように会計処理されてきた。
所有権移転型)売買処理(融資と同じ会計処理)
所有権移転型以外)売買処理と賃貸借処理の選択(賃貸借処理を選択した場合注記が必要)

リース会計基準の変更に伴い、2008年4月以降に始まる事業年度に対し、所有権移転型でないファイナンスリースも賃貸借処理は選択できず、売買処理が強制されることとなっている
小泉大輔公認会計士事務所   用語集 TOP