■ABC
一覧へ戻る
ABCとは、原価計算の精度を向上させる上で最大の懸案である間接費の配賦方法について、間接部門の活動(アクティビティ:Activity)を分析し活動を配賦基準して配賦することを基本理念とする原価計算手法。

例えば、データ処理件数、出荷数量などの活動を基準に設定し、それぞれのコストを集計する。
その後、活動数量に応じて製品や部門にコストを配賦する。
これらの行為により、どのような活動にコストがかかっているのか分析が可能となり、コスト低減活動に役立てる(ABM)ことができるとされている。

一般にABCの方が間接費配賦をより正確にできるといわれているが、結局、配賦であることの限界があるほか、「活動」の意味合いが曖昧であること、あまりに細かい活動基準を設定すると、活動数量の把握に多額のコストがかかることから費用対効果に疑問があるともいわれている。
小泉大輔公認会計士事務所   用語集 TOP