■タックスシェルター
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タックスシェルターとは、租税回避行為または節税目的の商品のこと。
経済実態としては意味のない行為を組み合わせ、税法上の所得を減少または先送りする手法及びそれを目的とした商品のこと。

有名な商品としては、レバレッジドリース(主に航空機リース)がある。
投資家が、航空機を購入する匿名組合を設立し、投資家の投資金額と借入で航空機を購入し、その航空機をリースする。
投資後、一定の期間は、航空機の減価償却費と借入利息がリース料を上回るため赤字状態となり、減価償却が進み、リース満了時に航空機を売却すると利益が計上される。
投資家は、匿名組合の損益がパススルーで課税されるため、投資から一定期間は赤字(損金)を負担し、一定期間経過後に黒字(益金)が計上される。
この特性から、投資家にとっては課税の繰延効果がある。

タックスシェルターは、タックスヘイブンの一類型としての意味合いもある。
この場合のタックスシェルターの意味としては、国内源泉所得には通常の課税を行うが、海外源泉所得は免税、または低率の課税を行う国のことを指す。
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